「こども時代の光と影」がテーマの文学作品。
昔の詩歌集や経本につかわれていた、蛇腹折りという製本方式。
表と裏で「bright side」と「dark side」に分かれており、作品の世界観をブックデザインそのものによっても表現しています。表紙はアイリッシュリネンの布貼りで、題箋部分は箔押し。中ページには、強度のある和紙風の紙を採用。黒インクにプラスしてグレーインクまで使用してイラストを表現した、凝りに凝った印刷仕様の作品です。
小泉八雲「耳なし芳一の話」を現代的に解釈した文学作品。
小口側を山折りにした紙を糸で綴じた、和綴じという日本の伝統的な製本方式。
江戸読本をヒントに、挿絵をテキストと張り合うかのように大胆にあつかっています。
活字時代の復刻フォントを採用して和装本にあう雰囲気を醸しだしながらも、単なる懐古主義にならないよう、ノンブルと表紙タイトルに「Iceberg」(氷山)という尖ったユニークなフォントも使用。ゴールドの箔押しに赤い糸の組み合わせなど、ゴージャスなテイストも持たせました。